2009年12月13日日曜日




「やぎさん農園通信」アップします.



                                     No,110  2009.12月

       


          亀岡市本梅町井手   八木優子・正行 T/F 0771-26-3953


            メール    yagisan nouen@ybb.ne.jp


































畑に咲く野草

  今年もお世話になりました



 2009年もあとわずかで終わりです。いつもの年と同じように日々の営みがある一方、今年ならではの感動的なできごともありました。田植えの時のような援農や「ごぼうがおいしかったよ」の声に励ましてもらい、充実した年を送ることができました。

                                              野に咲く野草                                                ちょっと早いですが、みなさんよいお年をお迎えください。

 ため池の、つかんで食べて、おお盛り上がり



 久しぶりに池の水を抜いて点検をし、同時にブラックバスを駆除し、鯉を取って食べ、盛り上がろうということになった。(もちろん、提案はこんなことが大好きな私です。)


◇池の水抜き
 鯉とりをする4日前から水を抜き始める。深みに向けて80センチぐらいごとに直径10センチほどの穴がある。その穴に栓(ワインの栓のような感じで木製、栓のことを「ひ」と呼んでいる)が詰めてある。池の水が満杯の時は、上まで「ひ」が詰めてある。水を減らすには、上から順に「ひ」を抜いていく。
つるはしでコツンと打ち込み、鳶口(材木の移動作業に使う道具)で引っ掛けて引っ張りあげる。ズボンを太ももまでたくしあげても、一度に抜けるのは2本がやっとだ。

 朝2本抜いて昼様子を見に行くと、2本目まで抜けていたのでまた2本抜く。そして、夕方にまた2本、と繰り返し3日かかってようやく抜けた。「ひ」の数はしめて12本。池の全貌が現れた。手前の堤側は急傾斜だが、左右は意外となだらかで、奥から手前にかけてはもっと緩やかな傾きだった。後ほど詳しい人に聞くと、谷をそのまま利用して堰きとめて作ったそうだ。



 ◇鯉つかみ


923日、鯉つかみの当日。事前に知らせていたので、子どもから高齢者まで、30人ほどの人が集まった。およそ20年ぶりということで、空になった池を見たことがない住民も多い。「こんな形やったんや」とか「鯉の背びれが見えてる、でっか い」などとにぎやかだ。


 鯉やブラックバスは水たまりに集まり、じっとしている。水深は20センチほどに減っている。(こらかんたんや)と思った子どもらが網を持って近づこうするが、ズボズボと足が泥の中に沈んだ。「あかんわ!動かれへん!」水は減っているものの長年の泥が溜まり、前へ進めなくなった。子供たちを引っ張り上げ、おとなの出番となった。


 私はこんなこともあろうかと、海パンをはいてきていた。地下足袋をはき、大きな網を手に進んでいくと、あっという間に腰まで泥に埋まった。網の柄をスルスルと延長し魚をすくおうとするが、尾びれを大きく動かしバシャーンと


逃げてしまう。「八木さーん、上からかぶせた方がええで」のアドバイス。うまく網に収まった。大きい鯉(後で測ると75センチ)だ。泥で動けないので、他の人の網へとリレー式で渡していく。


 泥まみれになりながらの成果は、鯉が12匹、大きなフナが1匹、後はブルーギルが数匹、ブラックバスが大1匹と中小のものが50匹ほどだった。


 ◇鯉料理で宴会


 とった鯉のうち3匹はまた池に戻し、1匹はもらわれていき、残りの8匹と大きなフナは、おっちゃんおばちゃんの見事な包丁さばきで、あらい、煮付け、味噌汁と宴のあてになった。夕方から25人ほど公民館に集まり、酒を飲み、


思いっきりしゃべり、歌い楽しい夜を過ごした。冷蔵庫に満杯入れていたビールが飛ぶように空になった。子どもたちが鯉を食べるのを嫌がるかなと思っていたが、そうでもなかった。準備やあとかたづけと大変だが、共同作業をしたあとの宴は最高だ。




















満杯になったため池

 ◇水入れ


 空になった池に今度は水を貯めていく。穴に「ひ」を差し込み、周囲のすきまを練った赤土で詰める。これもいっぺんにはできない。赤土が乾いてしまうからだ。底の方から2本詰めては水が溜まるのを待ち、また2本というふうに上へ上へと詰めていった。


 満杯になった池に来年、鯉の稚魚を放そうと思っている。


                              満杯になったため池


また、数年後鯉つかみ、宴会と大いに盛り上がろう。(まさゆき)



    農作業プラスα・・・こんなことしてます



私たちは相変わらず、日々の農作業プラスαで忙しくしています。



私は現在、市民グループの活動をいくつかしてまして、その1つが「ジェンダーフリーのまちづくり会議(私、代表してます)」。メンバーは15名ほどです。10年ほど前、亀岡市人権啓発課が女性リーダー講座をひらいていて、講座修了生でたちあげました。



寸劇 ジェンダーって何?という方のためのジェンダーコント(寸劇)などもしています。



寸劇は、ジェンダーの問題点をわかってもらおうと、問題提起の意味で演じています。劇を観た人たちに「あなたなのまわりのジェンダーについて、一緒に考えてみませんか?」と投げかけて劇が終わるようになっています。毎年、台本を作るために講師を招いて学習会をしたり、話し合いを多く持ちます。そのことを通して、自分自身のジェンダーによる縛りに気づいていったりもします。しんどいけれど、とても楽しい時間です。



寸劇のテーマ これまで取り上げたテーマは、「介護は女がして当たり前?」「DVって知っていますか?」「知っていますか?セクシャルマイノリティー」「私って産む機械?」「デートDVってなーに?」など。セリフ覚えは、脳の活性化になるかな?とがんばっています。



台本集 昨年、10年間に演じてきた寸劇の台本集を作成することができました。京都新聞社の青年記者が1時間以上取材してくれて載せてくれました!(取材の時間の割には記事は小さかったなあ~)ジェンダーコントに興味ある方、どこかで演じたいなあ~と思われる方には、1100円で台本集をお分けしています。



・・・と農業とは別のプラスαを長々と書きました。が、ジェンダーフリーというのは、私や夫が日々のくらしを居心地よくするためにいつもこころがけていることなのです。



ジェンダーとは、「社会的、文化的、政治的につくられた性差」のことです。「男らしく、女らしく」の枠に閉じ込めて、男も女も自分の能力を発揮できてないことないかな?女のくせに・・・、男のくせに・・・って言われてしんどいことないかな?性別による役割を固定化させていることがジェンダー! けっこう学校教育の中にジェンダーが潜んでいるような・・・?これを「隠れたカリキュラム」といいます。 (ゆうこ)





    おいしい年やったねえ



ことしはおいしいもんいっぱい食べれたね















初冬の八木さん農園、



右から、大根、レタス



玉ねぎ

メロンはおいしかった。苗を5本買ってビニールハウスで育てました。ホテルのデザートのようなマスクメロンを1日に1個二人で食べる・・・という日が続きました。「なんと贅沢な~生活や!」と言いながら。  初冬のやぎさん農園



日本ミツバチが集めてくれたはちみつも感動ものでした。牛乳にちょっとたらすと、もう最高!



黒ゴマのせんべいもなかなかいけました。とっても手間のいるごま作り。来年はどうしようか~?と迷っていますけど・・・。



                   (優子・正行)










さっこの日記を見ると、毎日のように更新されていてすごいなと感心しています。なかなかまねはできないかな。でも努力はしてみるよ。
今やっとやぎさん農園通信No,110が印刷できました!
以前は月に1回発行していたのに、それが2ヶ月に1回
3ヶ月に1回となり、今は年に3回ほどになってしまっています。
何ページもある通信でもないのに、なかなか書けませんでした。
当初のように、2ヶ月に1かいぐらいはだしていきたいなあ。
お~い、まさゆきさ~ん、聞いてるか~?
ここにアップする方法、今、分かりません。近いうちに
できるといいのですが。